女性は一生分の卵子を持って生まれてきます。年と共に卵子の数は減り元気もなくなります。
1個の卵子が受精可能な卵子になるには、20歳代なら1000個、35歳では100個、40歳では10個の未熟な卵子から、選抜されて成熟していきます。
この貴重な卵子を大事に育て、元気な成熟卵子になってもらうことが、健康な赤ちゃんを授かるためのポイントです。
病院では排卵誘発剤を使って卵子の成熟を促進します。卵子を育てるホルモンと、受精卵を育てるホルモンは違うものなので、排卵を重視すれば、そのままでは受精卵の成長には不利な状況になってしまいます。
体外受精の場合には、受精卵を凍結させておいて、次回の生理周期の時に受精卵を育てやすい環境作りのためのホルモン治療をしてから、凍結受精卵をとかして子宮に戻すことをします。
自然のホルモンバランスは絶妙にできていますね。そのバランスをあまり崩さずに、上手にホルモン調節をすることも漢方薬の得意分野です。