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腎臓病を知ろう(1)

腎臓病は症状が出にくい病気ですので、症状が出てきたときにはかなり進んでいると考えられます。
 急性腎臓病では、尿量の減少や、身体のむくみ、息苦しさなどの症状が表れます。こんな時には急いで病院を受診しましょう。場合によっては、一時的に透析治療を受けることもありますが、回復する例も多くあります。
 慢性腎臓病は少しずつ進んでいき、悪化するまで自覚症状が少ないので、血液検査の数値(クレアチニン、eGFR)を確認しておきましょう。図からわかるようにクレアチニンは2を越えると急激に上昇してきます。できればそれまでに自分でもできる対策を立てましょう。

人工透析になる原因として多いのは
1,糖尿病性腎症・・・糖尿病によって高血糖状態が続くと腎機能は低下してしまいます。この状態が進行すると「糖尿病性腎症」となり、人工透析が必要になることがあります。現在、人工透析になる人のなかで一番多い原因です。
2、慢性糸球体腎炎・・・糸球体の炎症によって、タンパク尿や血尿が出る病気を総称して糸球体腎炎と呼びます。IgA(アイジーエイ)腎症の他いろいろな種類があります。10歳未満のこどもから50歳過ぎの方まで広い年齢層におきます。
3,腎硬化症・・・ 高血圧が続くと、腎臓の動脈が硬くなり、血液の流れが悪くなります。これによって腎機能が低下し、人工透析が必要になることがあります。
1,2は糖尿病や高血圧の治療をしっかり続けることで、人工透析になるのを遅らせることができるのです。なかなかコントロールがうまくいかない場合は、食事の改善、養生法など、自分でもできることをしていくことも大切と考えます。お気軽にご相談ください。

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